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特集 内科治療のスタンダード―集団から個への橋渡し
気管支喘息
Bronehial Asthma
戸島 洋一
1
1佐久市立浅間総合病院内科
pp.36-39
発行日 1995年1月15日
Published Date 1995/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901392
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■吸入ステロイドが著効を呈した例
患者 63歳,女性.
50歳発症の慢性型,混合型の気管支喘息患者で,ステロイド吸入薬を使用する前(前2週,前1週)は内服薬(テオドール600mg,メプチン100μg,ザジテン2mg,いずれも1日量)とメプチンエア要時吸入によって治療されており,時にケナコルトの筋注もなされていた.第1週よりベコタイド400μg吸入開始したところ自覚症状,ピークフロー値とも著明に改善し,すべての経口薬を中止,第2週以降はメプチンエアの要時吸入もほとんど必要なくなった.図1中の各点数は患者自身がつけた喘息日記より計算した.本例はこの後,2年以上にわたりベコタイドの定期的吸入とメプチンエアの要時吸入でほぼ良好な状態を維持している.
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