特集 術後1週間の患者管理
Ⅱ.合併症を有する患者管理
気管支喘息
友安 浩
1
,
谷村 繁雄
1
,
伴場 次郎
1
1虎の門病院呼吸器外科
pp.321-322
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902077
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術前のリスク評価
問診にて既往に喘息発作があるかどうかの情報を得る.聴診にて発作時には喘鳴を聴取する.肺機能検査では,肺活量,1秒率,最大中間呼気流量,ピークフロー(PEFR)の測定が必要で,喘息患者では閉塞性障害が認められる.胸部X線写真,心電図も必要であるが,喘息に特徴的な所見はなく,これらは他疾患との鑑別に重要な検査である.血液ガス分析では,明らかな呼吸困難または喘鳴がなければ所見に大きな変化はない.さらに,白血球数と好酸球の分画,血清IgE値,アレルゲン皮膚テストなどが必要である1).
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