Japanese
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特集 外来で見逃されやすい疾患II―症状からのアプローチ
しゃっくりを主徴とする神経疾患
Hiccups Associated with Neurological Disorders
松本 秀也
1,2
Hideya Matsumoto
1,2
1鹿児島大学第3内科
2現:大勝病院神経内科
pp.109-111
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900338
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■要注意の症状!
難治性吃逆
中高年男性
脳幹症状
複数要因の共存
・あらゆる頭蓋内神経疾患,中毒,薬物,全身麻酔,代謝障害は中枢性吃逆を起こし得る.
・耳鼻咽喉科領域,頸部,胸・腹部のいかなる病変も末梢性吃逆を起こし得る.
・難治性吃逆を呈する患者の9割は男で,その9割以上に背景の器質的疾患が見いだされる.
・女の場合9割以上は心因性で,比較的若年者に多く,睡眠中は消失する特徴がある.
・男の場合,脳血管障害を主とする70歳代のピークと,多発性硬化症や脳髄膜炎などを主とする30歳代のピークとの二峰性分布を示すが,前者が大半を占める.
・同一患者で複数の要因が関与している場合も少なくなく,吃逆はさらに難治となる.
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