Japanese
English
解説
しゃっくり
Hiccup
鈴木 英雄
1
,
近藤 哲理
1
,
太田 保世
1
Hideo Suzuki
1
,
Tetsuri Kondo
1
,
Yasuyo Ohta
1
1東海大学医学部内科
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Tokai University
pp.137-145
発行日 1989年2月15日
Published Date 1989/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205418
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はじめに
吃逆(hiccup, singultus)は,横隔膜および肋間筋などの呼吸補助筋の間代性で不随意な攣縮によって,閉鎖された声門を介して空気が急速に気管内に流入する際,特徴ある音を生ずるものである1,2)。吃逆は,健常人でも飲食と関連して生ずることが多い,日常生活上ありふれた症状である。これらは大部分が数分ないし数時間で自然に消失してしまい,治療の対象とはならない。しかし,吃逆のなかには長時間持続し,会話・食事・睡眠などが障害され,非常な苦痛を生じる場合もある2〜8)。
本稿では,吃逆の病態生理,病因,診断手順,治療について解説する。
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