特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第9章 精神神経科
アルコール依存症
垣渕 洋一
1
,
中村 満
1
1成増厚生病院
pp.1988-1991
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1988
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
アルコール依存症とは
a)概 念
アルコール依存症は,以下を特徴とする慢性疾患である.
① 病的飲酒欲求:自分の意志では我慢できないような強烈な渇望.
② 飲酒のコントロール障害(表1):依存性と耐性の出現に伴い飲酒量が増加する.
③ 飲酒問題(表2)が積み重なる.
④ 負のフィードバックへの抵抗:①~③ のため,減酒/断酒をするようなフィードバックがかかっても,抵抗して,飲酒問題が深刻になっていく.
© Nankodo Co., Ltd., 2019