Japanese
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特集 外来で見逃されやすい疾患I―症状からのアプローチ
筋萎縮性側索硬化症
Amyotrophic Lateral Sclerosis
中林 治夫
1
Haruo Nakabayashi
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院総合内科
pp.36-37
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900312
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- Abstract 文献概要
■要注意の症状!
筋力低下
神経原性筋萎縮
陰性徴候
・筋萎縮性側索硬化症は,運動ニューロンが変性し随意運動が障害される進行性の疾患である.
・筋力低下による歩行障害,手の運動障害,咽頭筋や舌筋の障害による構音障害や嚥下障害などが出現する.
・診察では筋力低下を来した部位,筋萎縮の分布,筋線維束性攣縮の出現などを丁寧にみることが重要である.
・陰性徴候(知覚障害,眼球運動障害,膀胱直腸障害を認めない.褥瘡ができにくい)は診断に重要である.
・原因不明で有効な治療法は確立されていないため鑑別診断は慎重に!
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