こどものsocial medicine 病気とともに積極的に生きる・7
肥満―1.治療の基本方針
山口 修一
1
Shuichi Yamaguchi
1
1埼玉県立小児医療センター代謝・内分泌科
pp.706-707
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900228
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肥満(単純性肥満)の多くは,本人の問題だけではなく,家族による食生活への無関心による.肥満は病気ではないという認識からも家族の肥満への考えは安易になりがちである.近年の小児成人病対策も加わり,3歳児検診や学校保健でも,肥満は大きな課題である.そこで軽度の肥満から高度の肥満まで抽出され医療機関を受診するようになる.かつては都市部に多かったが,農村部でもその頻度は都市部に近づきつつある.
肥満の治療は体重を減少させることではなく身長と体重とのバランスを良くし,その児の可能性を最大限引き出せるよう用意してあげることである.
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