みるトレ
Case 79
岩崎 靖
1
1愛知医科大学加齢医科学研究所
pp.1149-1150
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200119
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Case 79
患者:72歳,男性.
現病歴:数年前から不眠と便秘があり,近医にて睡眠導入剤,緩下剤を処方されているが,ほかに特記すべき既往や治療中の疾患はない.1年半ほど前より左手のふるえを指摘されていた.最近,左下肢にもふるえが出現し,歩きにくさも自覚したため受診した.
神経学的所見:意識は清明だが,顔貌は仮面様で,座位では身体が左に傾いていた(図1).構音障害はないが,小声で単調な話し方だった.四肢筋力や深部反射は正常で,病的反射は認めなかった.安静時に左上下肢の振戦を認め,左上下肢に中等度,右上下肢に軽度の筋強剛を認めた.歩行は小刻みで,軽度のすくみ足を認めた.
MIBG心筋シンチグラフィ(図2)を示す.
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