みるトレ
Case 56
岩崎 靖
1
1愛知医科大学加齢医科学研究所
pp.377-378
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103190
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Case 56
患者:21歳,男性.
病歴:中学生の頃から両足の筋力低下が徐々に進行し,階段でつまずいて転倒するようになった.次第に両手の力も弱くなり,パソコンの操作がうまくできなくなったため来院した.父親と姉にも同様の症状がある.
意識は清明で,構音障害はなく,脳神経に異常はなかった.四肢は遠位筋優位に左右対称性の筋力低下を認め,両側前腕から手内筋,骨間筋の萎縮を認めた(図1).両下肢にも筋萎縮を認め,凹足と足指の変形がみられた(図2).四肢の腱反射は消失し,足関節以下の感覚が軽度に低下していた.末梢神経伝導速度検査で正中神経の運動神経伝導速度は18m/秒だった.
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