みるトレ
Case 77
岩崎 靖
1
1愛知医科大学加齢医科学研究所
pp.1145-1146
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200117
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Case 77
患者:72歳,男性.
病歴:高血圧と脂質異常症で近医にて加療中である.2日前の午後,散歩中に急に右上下肢に力が入りにくくなった.呂律がまわりにくいことも自覚し,歩行もできなかったが,ベンチに座って安静にしていたところ10分ほどで次第に症状は軽快した.その後は特に自覚症状はないが,念のために神経内科を受診した.
身体所見:血圧142/88mmHg,心拍数72回/分・整.一般内科所見,心電図所見に異常はなかった.意識は清明で,構音障害はなく,脳神経に異常はなかった.筋力低下や巧緻運動障害は明らかでなく,表在感覚,深部感覚に異常は認めなかった.腱反射の左右差も認めなかった.不随意運動や筋強剛は明らかでなかった.初診時の問診表(図1),頭部MRI像(図2),頭部MRA像(図3)を示す.
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