特集 総合診療医のための結核診療Update
【結核へのアプローチ】
結核の診断法—ツ反から遺伝子診断まで
神谷 亨
1
1洛和会音羽病院総合診療科・感染症科
キーワード:
喀痰抗酸菌検査
,
胃液抗酸菌検査
,
核酸増幅法
,
ツベルクリン反応
,
IGRA
Keyword:
喀痰抗酸菌検査
,
胃液抗酸菌検査
,
核酸増幅法
,
ツベルクリン反応
,
IGRA
pp.1086-1091
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200102
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Case
大腿骨頚部骨折で整形外科病棟に入院中に肺結核を発病した1例
患者:79歳,女性.
既往歴:高血圧,骨粗鬆症.
現病歴:自宅で転倒後,歩行困難となったため救急搬送された.左大腿骨頸部外側骨折と判明し,整形外科に入院,翌日,骨接合術(ガンマー釘)が施行された.術後経過は順調でリハビリを徐々に行っていたが,入院3週目頃から微熱が出現した.胸部CTを施行したところ,右肺に多発する結節影と一部に空洞形成を認めた.喀痰抗酸菌塗沫陽性,結核菌PCR陽性であり,活動性肺結核と診断,結核指定医療機関に転院となった.入院時の胸部単純X線では異常を認めていなかった.感染防止対策室は,職員,入院患者の接触者健診を開始した.
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