Japanese
English
特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009
3. 新しい検査法と診断法
クオンティフェロン検査と皮膚結核
QuantiFERON ®TB-2G and tuberculosis of the skin
澁谷 真貴子
1
,
寺木 祐一
1
Makiko SHIBUYA
1
,
Yuichi TERAKI
1
1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科
1Department of Dermatology,Saitama Medical University,Saitama Medical Center,Kawagoe,Japan
キーワード:
クオンティフェロン
,
ツベルクリン反応
,
BCG
,
皮膚結核
,
結核疹
Keyword:
クオンティフェロン
,
ツベルクリン反応
,
BCG
,
皮膚結核
,
結核疹
pp.65-68
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102274
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 クオンティフェロン(QuantiFERON ®-TB2G;QFT-2G)は結核菌抗原で末梢血リンパ球を刺激培養し,IFN-γ量を測定することにより,結核感染の有無を診断する新規検査法である.本検査で用いられる結核菌抗原(ESAT-6,CFP-10)はBCG接種や大部分の非結核性抗酸菌症の影響を受けないため,従来のツベルクリン反応(ツ反)に比べ,より正確な結核感染の有無の診断が可能である.皮膚結核や結核疹においても,ツ反に代わる有用な検査手段になりうる.また,今後皮膚科領域でも乾癬などに対する生物学的製剤による治療が普及するにつれて,QFT-2Gの必要性が高まるものと思われる.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.