特集 意外と知られていない⁉ 自科の常識・他科の非常識
第5章:感染症
インターフェロンγ遊離試験では活動性結核と陳旧性結核の判別はできない
橋本 理生
1
1国立国際医療研究センター病院呼吸器内科
キーワード:
結核
,
IGRA
,
クォンティフェロン
,
T-スポット
Keyword:
結核
,
IGRA
,
クォンティフェロン
,
T-スポット
pp.527-529
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_527
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「侵襲性の低い血液検査で結核感染の有無がわかるツベルクリン反応と異なり,BCGの影響を受けない」という画期的な結核検査として本邦においても広く知られるようになっているインターフェロンγ遊離試験(interferon-gamma release assays:IGRA)は,治療を完遂した過去の結核症や潜在性感染でも基本的に陽性であることなどに注意が必要である.本稿では,IGRAのあらましを簡単に解説し,また臨床現場での検査結果の解釈についての注意点を,症例提示とその解説も添えて簡潔にまとめてみたい.
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