Japanese
English
今月の主題 回盲部・虫垂病変の診断
症例アトラス
腸結核
Intestinal Tuberculosis
梁井 俊一
1
,
栁川 直樹
2
,
松本 主之
1
Shunichi Yanai
1
1岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科
2岩手医科大学医学部病理診断学講座
キーワード:
腸結核
,
IGRA
,
輪状潰瘍
,
萎縮瘢痕帯
,
乾酪性肉芽腫
Keyword:
腸結核
,
IGRA
,
輪状潰瘍
,
萎縮瘢痕帯
,
乾酪性肉芽腫
pp.1800-1801
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403203798
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疾患の概念
腸結核は腸管の結核菌感染症性である.経口性,血行性,ないしリンパ行性に腸管に至った結核菌は,リンパ装置の豊富な回盲部を中心に病巣を形成する.確定診断には結核菌の同定や乾酪性肉芽腫の証明が必要であるが,陽性率は低い.近年,補助診断としてインターフェロンγ遊離試験(interferon-γ release assays:IGRA)が有用とされている1)〜3).非確定診断例にも,診断的治療として抗結核療法が行われることがある.
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