特集 臨床医のための産業医マニュアル
【産業医が知っておきたい知識集】
産業医のジレンマ―労働者の利益と事業主の狭間で
久保田 昌詞
1
1(独)労働者健康福祉機構大阪労災病院治療就労両立支援センター
キーワード:
健康配慮義務
,
健康情報の取り扱い
,
労使の利益相反
Keyword:
健康配慮義務
,
健康情報の取り扱い
,
労使の利益相反
pp.820-822
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103335
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産業医は労働者と企業の間で,企業のためにはその健康配慮義務を尽くす義務を,労働者に対してはその健康保持義務を,それぞれサポートすることが求められている.産業医の業務の中で健診の事後措置や過重労働者・メンタルヘルス不調者に対する面接指導とその事後措置は,多くの時間を割かねばならない業務となっており,これらはまさに労使双方をサポートする重要な職務である(図1)1).この際に,労働者のsensitiveな健康情報を含む個人情報の取扱いには十分注意する必要がある.
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