みるトレ
Case 66
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学感染症センター
pp.763-764
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103314
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Case 66
患者:63歳,女性.
主訴:意識障害,発熱,背部痛.
病歴:8年前に糖尿病を指摘され,内服加療が開始されたが,この数年間は自己中断していた.4月初めから微熱と食欲低下,背部痛を自覚していた.4月10日から背部痛の増強と嘔吐,下痢を認め,4月12日から歩行困難となったため,当院に救急搬送となった.
既往歴:糖尿病(上記),それ以外は聴取できず.
身体所見:血圧138/90mmHg,脈拍120回/分・整,体温38.1℃,呼吸数35回/分,意識レベルJCS10.
検査所見:末梢血:WBC 14,300/μl(Stab 13%,Seg 72%),Hb 14.7g/dl,Plt 3.1×104/μl.生化学:BUN 32mg/dl,Cr 0.63mg/dl,CRP 32.2mg/dl,Glu 340mg/dl,HbA1c 14.1%,血液ガスpH 7.37,PO2 94.8torr,PCO2 21.1torr,HCO3- 12.0mEq/l,BE -11.1.検尿:蛋白100mg/dl,ブドウ糖 100mg/dl,亜硝酸塩(+),白血球反応(1+).
緊急で撮影された胸腹部CTを示す(図1).
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