みるトレ
Case 61
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学感染症センター
pp.543-544
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103246
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Case 61
症例:50代,男性.
主訴:手の痛み.
既往歴・内服歴:特記事項なし.
生活歴:特記すべきことなし.
現病歴:2日前に飼い猫に左手を噛まれた(二度噛みされたという).流水で洗浄後,冷却して様子をみていたが,腫れと痛みが増強し,また発熱もみられたため来院した.
身体所見:血圧108/72mmHg,脈拍98回/分・整,体温37.8℃,呼吸数12回/分,意識清明.頭頸部,胸腹部は特記すべき異常なし.左手に咬傷部位を認め,その周辺に腫脹と発赤を認める.左手関節可動域は異常なし.
経過:左手のネコ咬傷部位の写真を示す(図1).翌日,来院時に採取した血液培養が陽性になったと微生物検査室から報告があった.グラム染色を示す(図2).
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