みるトレ
Case 22
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学 感染症センター
pp.935-937
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102694
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Case 22
患者:59歳,男性.
主訴:意識障害,発熱,左足疼痛.
現病歴:2日前から左足の痛みを訴えていた.昨日から左足背を中心として発赤,熱感が出現し,様子を見ていたところ,病変部位の拡大とともに色調が紫色に変化し,水疱も出現した.39℃台の発熱とともに意識混濁がみられたため,家人が救急車を要請し,受診した.4日前に刺身を食べた.
既往歴:アルコール性肝硬変および2型糖尿病.直近のHbA1cは7.8%であった.
身体所見:血圧88/54mmHg,脈拍118回/分・整,体温38.4℃,呼吸数24回/分,意識レベルJCS200.左足背を中心に紫斑と黒色の水疱を認める(図1).
検査:入院時の血液培養が培養10時間で陽性となった.血液培養のグラム染色写真を示す(図2).
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