みるトレ【新連載】
Case 2
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学 感染症センター
pp.391-392
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102501
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Case 2
患者:50代男性.
主訴:発熱,右腰背部痛.
病歴:10日前から右の腰痛が出現し,翌日から39℃台の発熱が出現した.近医を受診し,抗菌薬と解熱薬を処方されたが改善せず,腹部 CT 写真で肝臓に腫瘤影を認めたため当院を紹介受診となった.
身体所見:意識清明,血圧120/76mmHg,脈拍数90回/分,体温39.9℃,眼瞼結膜黄染なし,右季肋部に強い自発痛あり.
検査所見:WBC 20,300/μl,Hb 11.6 g/dl,Plt 13.1×104/μl,CRP 28.6mg/dl,AST 91IU/l,ALT 61IU/l,LDH 390IU/l,ALP 408IU/l,T-Bil 0.4mg/dl. 腹部造影CT写真(図1)と超音波下に腫瘤を穿刺して得られた排液(図2)を示す.
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