みるトレ
Case 35
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学感染症センター
pp.517-518
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102885
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Case 35
患者:19歳,女性.
主訴:発熱,かゆみを伴う皮疹.
病歴:2月12日頃から頭痛と倦怠感が出現し,2月18日から咽頭痛,発熱,頸部リンパ節腫脹を認めたため近医を受診し,上気道炎の診断でアモキシシリンと総合感冒薬を処方された.その後も発熱が持続し,2月26日に近医を再診したところ,下記の血液検査結果であり同院に入院した.入院した夜から図1,2に示すような皮疹が出現し,翌日当院に紹介受診となった.
既往歴:特記すべきものなし.
身体所見:血圧108/62mmHg,脈拍76回/分・整,体温37.5℃,呼吸数16回/分,意識清明.両側後頸部リンパ節の腫脹を認め,軽度圧痛あり.体幹および四肢に斑状丘疹状の皮疹を認める(図1,2).
検査:末梢血:WBC 9,200/μl(桿状好中球6%,分葉好中球13%,リンパ球22%,単球4%,異型リンパ球55%),Hb 13.9g/dl,Plt 12.7×104/μl,生化学:AST 203U/l,ALT 308U/l,ALP 916U/l,γ-GTP 128U/l,LDH 855IU/l,BUN 2mg/dl,Cr 0.4mg/dl,CRP 0.2mg/dl.
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