みるトレ
Case 62
中村(内山)ふくみ
1
,
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学感染症センター
pp.651-652
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103280
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Case 62
患者:日齢9日,男児.
現病歴:在胎30週に子宮内発育遅延,脳室拡大で当院産科に紹介.胎児MRIで両側脳室の著明な拡大・脳実質の菲薄化,小脳・中小脳脚・脳幹の萎縮を指摘された.在胎32週に自然経腟分娩で出生したが,血小板減少,溶血性貧血,けいれん重積,肺炎が認められた.血小板輸血,交換輸血,抗菌薬・抗けいれん薬投与などが行われたが生後9日目に死亡した.
母親の妊娠初期の感染症スクリーニング検査(HIV抗体,梅毒反応,HBs抗原,トキソプラズマ抗体)は陰性,風疹抗体陽性(16倍).
死亡後に採取された髄液スメアのギムザ染色を示す(図1).
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