みるトレ
Case 28
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学感染症センター
pp.169-171
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102760
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Case 28
患者:46歳,男性.
主訴:発熱,背部痛.
病歴:2型糖尿病に対しインスリン療法中であったがコントロール不良であった.入院10日前頃から左背部の腫脹と疼痛,38℃以上の発熱が出現し,8日前に他院に入院した.イミペネム・シラスタチンの投与が行われたが,左前頸部,左下腿部にも発赤,腫脹が生じ,発熱も持続するため当院に転院となった.
既往歴:糖尿病(上記),白内障.
身体所見:血圧126/82mmHg,脈拍66回/分・整,体温35.7℃,呼吸数15回/分,意識清明.齲歯多数.呼吸音・心音に異常なし.左胸鎖乳突筋に沿って7cm×4cm,背部左側に13cm×8cmの結節(図1),左下腿外側に6cm×6cmの緊満感・波動を伴う発赤・腫脹部位あり(図2).
検査:末血:WBC 13,900/μl(桿状好中球19%,分葉好中球75%),Hb 11.0g/dl,Plt 38.4万/μl.
生化学:BUN 26mg/dl,Cr 1.22mg/dl, CRP 11.3mg/dl,Glu 326mg/dl,HbA1c 12.5%.
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