特集 「それは古い!」と言われない 診療スタンダードUp to date
【各論】
骨粗鬆症の診断と治療 Up to date
渡辺 章
1
1東京ふれあい医療生協 梶原診療所
キーワード:
骨粗鬆症
,
スクリーニング検査
,
骨密度検査
,
脆弱性骨折
,
予防医療
Keyword:
骨粗鬆症
,
スクリーニング検査
,
骨密度検査
,
脆弱性骨折
,
予防医療
pp.503-508
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103235
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筆者は整形外科専門医として病院勤務をしたあと,現在は整形外科診療も行える家庭医として診療所勤務をしている.整形外科医として大腿骨頚部骨折や脊椎圧迫骨折等の骨粗鬆症性の脆弱性骨折の診療を経験する中で,骨折発生以前に骨粗鬆症への介入が不十分であった多くの症例を経験し,骨粗鬆症の早期診断や早期治療などの予防医療の重要性を感じてきた.『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン』2011年版では,骨粗鬆症の早期からの予防が極めて重要だと強調され,骨密度(BMD)検査が正常範囲や骨量減少域であっても,骨粗鬆症性の脆弱性骨折があれば薬物治療の対象となり,早期治療の重要性が示されている1).
本稿では最新版である『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン』2011年版に準じて,プライマリケアの一般外来診療における実践的で現実的な骨粗鬆症の診断と治療を解説する.
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