特集 Prediction rule―診療に役立つ臨床予測ルール
【各論】
がん患者における予後予測
浜野 淳
1,2
,
木澤 義之
2,3
1大和クリニック
2筑波大学総合診療グループ
3筑波大学医学医療系臨床医学域,附属病院医療福祉支援センター,附属病院緩和ケアセンタ―
キーワード:
Palliative Performance Scale(PPS)
,
Palliative Prognostic Score(PaP)
,
Palliative Prognostic Index(PPI)
Keyword:
Palliative Performance Scale(PPS)
,
Palliative Prognostic Score(PaP)
,
Palliative Prognostic Index(PPI)
pp.458-461
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102521
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わが国では年間70万人前後ががんに罹患し,毎年約35万人ががんによって死亡する1).この現状は,がんをCommon disease と考える時代になったことを示している.このような背景から総合医・家庭医ががん患者にかかわる頻度は増えており,とくに症状緩和や看取りにおいて,その重要性は今後さらに高まっていくと思われる.がんに伴う症状の緩和や看取りの準備において,予後予測は治療方針やケア内容を決めるためだけでなく,患者や,その家族が自分たちの時間を有意義に過ごすためにも大切な情報となる2).本稿では,がん患者の代表的な予後予測ツールを紹介し,その具体的な使い方について説明していきたい.
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