特集 小児血管炎診療の基礎と臨床―IgA血管炎や川崎病だけではない多様な全身性疾患群―
Ⅲ.各血管炎の病態と診療
川崎病における予後予測モデル
小林 徹
1
1横浜市立大学発達成育小児学講座
キーワード:
川崎病
,
IVIG不応予測モデル
,
冠動脈病変予測モデル
Keyword:
川崎病
,
IVIG不応予測モデル
,
冠動脈病変予測モデル
pp.1167-1171
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001792
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SUMMARY
▷IVIG不応予測モデルは川崎病治療の重症度評価に重要な役割を果たしている.
▷RAISE StudyとKAICA Trialにより,高リスク患者に対する初期治療強化療法の有効性が検証されている.
▷日本で開発された予測モデルは国内では有用性が確立されているが,欧米での汎用性に課題がある.
▷Sonスコアに代表される冠動脈瘤を直接予測するモデルの開発が北米で進められており,日本版モデルの開発が期待される.

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