特集 からむ痰,うっとうしい咳
【診断】
聴診所見でどこまでわかる?
亀井 三博
1
1亀井内科呼吸器科
キーワード:
喘鳴(J1)
,
クラックル(J2)
,
亜急性の咳
,
慢性の咳
,
上気道咳症候群
Keyword:
喘鳴(J1)
,
クラックル(J2)
,
亜急性の咳
,
慢性の咳
,
上気道咳症候群
pp.22-25
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101596
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
筆者の診療所に長引く咳のため来院する患者は後を絶たない.多くは痰のからまない咳であるが,少量の痰のからみを同時に訴える患者もいる.咳は老若男女すべての世代で最も多い主訴のひとつである.考える診断は年齢,性別,喫煙歴,職歴などによって異なってくる.そして身体所見の重点は予想される鑑別診断によって異なってくる.はたして聴診所見は診断にどこまで寄与しているだろうか?症例をあげながら話を進めたい.
その前にうっとうしい咳(からむ痰)の定義をする必要がある.ここでは3週間から8週間の亜急性咳嗽,8週間以上の慢性咳嗽を含むこととする(J3)1).
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.