特集 喘息・COPDと関連疾患の重要知識Up-to-date
喘息・COPDの関連病態と鑑別を要する疾患
慢性咳嗽
尾長谷 靖
1,2
,
深堀 範
1
,
迎 寛
1,2
1長崎大学病院呼吸器内科
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科呼吸器内科学
キーワード:
咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019
,
後鼻漏
,
PND
,
上気道咳症候群
,
UACS
,
咳過敏症症候群
,
CHS
,
P2X3受容体拮抗薬
Keyword:
咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019
,
後鼻漏
,
PND
,
上気道咳症候群
,
UACS
,
咳過敏症症候群
,
CHS
,
P2X3受容体拮抗薬
pp.2303-2307
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229912
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎咳嗽の発症から3週以内を急性咳嗽,3〜8週を遷延性咳嗽,8週以降を慢性咳嗽と分類し,慢性咳嗽の原因が感染症の活動期であることは少ない.
◎治療抵抗性慢性咳嗽(RCC)と原因不明慢性咳嗽(UCC)は難治性咳嗽であり,専門医への紹介を検討する.
◎後鼻漏(PND)や上気道咳症候群(UACS)での咳嗽は湿性咳嗽とはいえない.
◎咳嗽の真の原因は“咳過敏症症候群(CHS)”であり,さまざまな呼吸器疾患などはその誘因に過ぎないという概念も出てきている.
◎P2X3受容体拮抗薬であるゲーファピキサントは末梢性鎮咳薬として使用可能となっている.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.