What's your diagnosis?[70]
非特異的臀部痛
保井 光仁
1
,
今泉 貴広
1
,
伊藤 裕司
1
,
田中 孝正
1
,
吉田 和樹
1
,
三島 信彦
1
1愛知厚生連海南病院総合内科
pp.815-817
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101520
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病歴
生来健康な37歳の女性.X年3月25日昼頃から右臀部中央の痛みが出現し,同日夜には寝返りを打てないほどに増悪した.26日早朝より発熱を認め当院救急外来受診した.この際体温39.7℃,血圧104/60mmHg,脈拍120/分,右臀部中央に限局した圧痛を認める以外特記すべき異常なく,造影CTでも同部位の皮下組織に異常を認めなかった.また直腸診でも異常を認めず.ケトプロフェン筋肉注射にて疼痛軽快し帰宅.この際血液培養を採取した.
27日午前より四肢にチアノーゼ出現しショック状態で14時頃救急外来を受診.ほぼ同時刻に血液培養よりグラム陽性球菌発育を認めた.ICUに搬送し循環呼吸管理を開始した.カテコラミンを最大量使用したが血圧は60mmHg台,FiO2 1.0でもPaO2は60Torr前後であった.
既往歴:とくになし.家族歴:とくになし.二児の母で最後の出産は8カ月前.出産時にトラブルなし.
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