特集 体重減少へのスーパー・アプローチ
One more JIM
pp.600-601
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101170
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Q1 Basedow病に対する抗甲状腺薬の始め方について教えてください.
A1 抗甲状腺薬にはチアマゾール(MMI),プロピルチオウラシル(PTU)があるが,妊娠,授乳を考える必要がない場合はMMIが選択されることが多い.抗甲状腺薬には重大な副作用として無顆粒球症があるため,治療開始前に必ず副作用について説明し,血算,白血球分画,生化学検査を行う.
初期投与量はFT4値,TSH受容体抗体値などを参考に決定する.大まかにはFT4 6ng/dl以上でMMI 6錠分2,4ng/dl程度で4錠分2など,FT4の1の桁と同じ錠数程度から開始する.動悸や振戦などの症状がある場合には,禁忌がなければインデラル(R) 30mg分3を開始する.治療開始後,最初の2カ月は2週ごとに診察,血液検査(FT4,血算,白血球分画,生化学検査)をして副作用をチェックすることが重要である.FT4が正常に近くなれば,抗甲状腺薬を減量する.
(小曽根早知子・他→p559)
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