特集 体重減少へのスーパー・アプローチ
【症例へのスーパー・アプローチ】
(1)胃癌手術の既往がある78歳男性の体重減少
木村 琢磨
1
1国立病院機構 東埼玉病院総合診療科
キーワード:
体重減少
,
結核
,
胸膜炎
,
ADA
,
検査閾値
,
治療閾値
Keyword:
体重減少
,
結核
,
胸膜炎
,
ADA
,
検査閾値
,
治療閾値
pp.568-572
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101162
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
体重減少という臨床問題の臓器特異性は高くはなく,さまざまな原因がありうる.そのため,徹底的に検討したり,フローチャートに沿うような診断(多分枝法)は効率的でないばかりか,患者に不必要な検査を施行することになりかねない.診断にたどり着くためには,体重減少に追加される患者自身からの面接・身体所見や,検査結果が重要であり,それらに基づく情報の重みづけが,次の検査前確率を決定する大きな要素になる.本稿では,臨床情報を経時的に提示しながら,診断へ至るアプローチと,その思考過程について述べる.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.