在宅医療技術の進歩14
在宅医療における慢性呼吸不全への対応
村田 朗
1,2
1日本医科大学呼吸ケアクリニック
2日本医科大学第4内科
pp.173-177
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101109
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在宅における慢性呼吸不全患者の呼吸管理の基本は,残存する肺機能の維持・回復・強化,および原疾患の病態の進展に関するリスク因子の回避・改善,合併症の予防・治療,とくに急性増悪の予防・治療,死亡率の低下を目的としている.一般的には,薬物治療に加え,呼吸リハビリテーション,栄養指導,在宅酸素療法,在宅人工呼吸療法,急性増悪予防教育などが包括的に行われている.
呼吸リハビリテーション
呼吸リハビリテーションにおける運動療法は,慢性呼吸不全患者において有用であり,呼吸困難感や疲労感などの自覚症状や運動耐容能を改善させる.とくに下肢トレーニングは,上肢・呼吸筋トレーニングより有効で,酸素を吸入しながらの歩行運動は重要である1).
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