What's your diagnosis?11
疑わないとわからない
鹿野 新吾
1
,
北村 綾
2
,
高木 幸夫
2
,
島田 利彦
3
1京都民医連中央病院外科
2京都民医連中央病院内科
3京都大学医学部附属病院総合診療科
pp.909-911
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100726
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病 歴
44歳の男性が上腹部鈍痛を主訴に受診.
8月初旬より倦怠感・上腹部不快感を時折自覚していたが,当時仕事が忙しく,疲労が原因と思い放置していた.8月中旬より1日数回,数十分間持続する上腹部鈍痛を生じるようになり,食欲も徐々に低下した.便通,便の性状は異常なかった.近医で処方された内服薬(胃薬など)を服用し様子をみていた.8月末日,昼食前より同様の上腹部鈍痛を生じ,徐々に増強したため近医を受診.点滴・胃薬などの投薬を受け帰宅した.発熱,下痢,嘔気などの随伴症状はなかったが,帰宅後も症状は改善せず増強するため,同日夕刻,当院を受診した.
家族歴:父;胃癌のほか,特記事項なし.
既往歴:右下肢静脈血栓症(28歳).胸水貯留(34歳.検診にて指摘され,精査受けるが原因不明だったとのこと).腹部手術の既往なし.
嗜好:喫煙;なし.飲酒;缶ビール2本/日.
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