What's your diagnosis?・18
よく見るけれども,診たことない
高木 幸夫
1
,
北村 綾
1
1京都民医連中央病院内科
pp.469-471
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100951
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病歴
病院で調理師をしている27歳の男性が,発熱・関節痛・四肢の紅斑・浮腫を主訴に来院した.
生来健康であったが,入院2日前の朝から全身倦怠感と関節痛があった.その日は仕事に行ったが,夜8時頃,38℃の発熱に気づき,深夜1時頃ロルフェナミン(R)とセルベックス(R)を内服した.入院前日の朝は解熱しており,仕事に行ったが,昼頃から寒気があり,再度ロルフェナミン(R)とセルベックス(R)を内服した.その頃から,上肢と大腿部の紅斑および四肢末梢の浮腫が出現してきたため,同日夜7時頃当院救急外来を受診.ロルフェナミン(R)による薬疹を疑われてカロナール(R)を処方されて帰宅した.帰宅後,尿が褐色であることに気づいた.入院当日朝,仕事に行ったが,発熱,紅斑,浮腫が持続し,咽頭痛,関節痛も強いため,当院外来を再受診した.その時の血液検査で肝機能障害を指摘され,入院となった.
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