今月の主題 緊急時に画像診断を使いこなす
鑑別診断のための画像診断
肺炎を疑う
大塚 盛男
1
,
石川 博一
2
,
佐藤 浩昭
1
1筑波大学臨床医学系
2筑波メディカルセンター病院診療部
pp.648-651
発行日 2003年4月10日
Published Date 2003/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102594
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ポイント
・肺炎様の症状や身体所見を認めた場合は,胸部単純X線検査で陰影の性状や拡がりを確認する.びまん性陰影を呈したり,呼吸器系の基礎疾患(肺癌,肺気腫など)を有し,より詳細な検討が必要な場合に,胸部CT検査を行う.
・肺炎の画像所見は,区域性に分布する融合傾向をもつ浸潤影,びまん性のスリガラス状陰影,あるいは両者の混在した陰影など,さまざまである.
・肺炎の質的診断や重症度判定,鑑別診断を画像所見のみで行うことは困難であり,他の所見と総合して行う必要がある.
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