増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅴ.術前・術後1週間の患者管理
副腎摘除術
川喜田 睦司
1,2
,
大口 尚基
1
,
室田 卓之
1
,
松田 公志
1
Mutsushi Kawakita
1,2
,
Naoki Oguchi
1
,
Takashi Murota
1
,
Tadashi Matsuda
1
1関西医科大学泌尿器科
2現:神戸市立中央市民病院泌尿器科
pp.267-274
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904617
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1 はじめに
副腎手術の術前後の管理には,副腎の内分泌学的特徴を十分に理解しておくことが必要である。とくに褐色細胞腫とクッシング症候群においては管理を誤ると重大な事態を引き起こす危険性がある。すなわちカテコラミンとコルチゾールの生理学的作用を理解せずに手術に臨んではならない。また,副腎へのアプローチには鏡視下手術と開創手術があり,それぞれ経腹膜的,後腹膜的到達法と,開創手術には開胸を併用した方法があって,アプローチの違いによって多様な術後管理が要求される。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.