特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際
12.そのほかの手術
副腎摘除術
片桐 誠
1
1永寿総合病院外科
pp.242-246
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902485
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副腎摘除術の対象の多くはCushing症候群,原発性アルドステロン症,褐色細胞腫などのホルモン産生腫瘍である.産生されるホルモンの種類により病態が異なり,高血圧,電解質異常,耐糖能異常などの合併症を有するものが多い.手術を安全に行うためには,各疾患の病態を正確に把握し,これを可能な限り是正して種々の合併症を如何に管理するかがポイントとなる.また,術後はホルモン過剰分泌が急速に除去されることによる生体反応が生ずるので,各疾患に応じた術後管理が必要である.
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