増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅱ.術式別にみた術中・術後合併症の管理
D.開腹的手術
2.副腎の手術
副腎摘除術
鈴木 唯司
1
Tadashi Suzuki
1
1弘前大学医学部泌尿器科
pp.97-99
発行日 2001年3月30日
Published Date 2001/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903193
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1 はじめに
副腎摘除術の適応は,主に腺腫による原発性アルドステロン症やクッシング症候群および副腎皮質癌,さらに褐色細胞腫などの機能亢進症で,片側副腎摘出術が行われるが,特に原発性アルドステロン症では腫瘍のみの摘出術も選択されている。稀に両則副腎(亜)全摘除術が行われることもある。手術には開放手術,内視鏡手術が選択される。手術自体による術中・術後の合併症には副腎手術独白のものは少ない。術中・術後に問題になるのは副腎ホルモン分泌異常による血圧,血液電解質,循環血液量などの変化による合併症で,その予防対策や管理が特に重要である。
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