増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅱ.ベッドサイド検査の実際
腎機能検査
宮嶋 哲
1
Akira Miyajima
1
1防衛医科大学校泌尿器科
pp.44-48
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904574
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1 はじめに
腎機能検査の目的は,腎機能の程度を把握し,疾患の種類,性質,病変部位を特定することにある。また,腎機能の経過を観察することで腎障害の程度および予後をある程度推測することも可能である。疾患の進行や治療の効果によって腎機能は変化するので,随時検査をする必要がある。さらに術前検査として腎機能を評価する機会も少なくない。したがって,腎機能検査は患者に対して低侵襲で再現性があり,正確かつ簡便な方法であることが望ましい。腎機能検査は,腎全体の機能を把握する総腎機能検査と左右の腎機能を別個に評価する分腎機能検査に分類される。本稿では臨床的に泌尿器科医が行う頻度が高いものについて述べる。
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