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特集 泌尿器科臨床の難問を解く―EBMを考慮した解説
内分泌非活性副腎腫瘍の治療の適応
Indication for the treatment of hormonally inactive adrenal tumor
菊地 栄次
1
,
宮嶋 哲
1
,
中川 健
1
,
村井 勝
1
Eiji Kikuchi
1
,
Akira Miyajima
1
,
Ken Nakagawa
1
,
Masaru Murai
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科
キーワード:
内分泌非活性
,
副腎腫瘍
,
治療
Keyword:
内分泌非活性
,
副腎腫瘍
,
治療
pp.525-528
発行日 2006年7月20日
Published Date 2006/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100697
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要旨 内分泌非活性腫瘍には内分泌非活性腺腫,骨髄脂肪腫,神経節腫,囊胞,転移性腫瘍などがあるが,副腎皮質癌の中にも内分泌非活性のものが存在する。系統的な内分泌・画像検査を行い,ホルモンの自律性産生能の有無を判断し,内分泌非活性の診断を進める必要がある。さらに,CT,MRIなどの画像検査を加味し,良悪性の鑑別,特に副腎皮質癌を確定診断することが重要である。内分泌非活性腫瘍の手術適応は腫瘍径が6cmを超えるもの,あるいは悪性を強く示唆する画像所見を有するものとされている。径6cm未満においても定期的な画像,内分泌検査を施行し,内分泌活性を有する,あるいは腫瘍の増大傾向認めるものは外科的切除が考慮される。
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