Japanese
English
特集 前立腺全摘除術後の合併症―予防と対処
リンパ漏・囊腫
Lymphoceles post radical prostatectomy
安水 洋太
1
,
宮嶋 哲
1
,
大家 基嗣
1
Yota Yasumizu
1
,
Akira Miyajima
1
,
Mototsugu Oya
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科
キーワード:
リンパ囊腫
,
前立腺全摘除術
,
合併症
Keyword:
リンパ囊腫
,
前立腺全摘除術
,
合併症
pp.241-245
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103050
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要旨 リンパ節郭清を施行した前立腺全摘除術後の約半数の症例にリンパ囊腫が発生する。症候性リンパ囊腫では感染・疼痛を認め,再入院・外科的処置を要することが多い。リンパ囊腫の予測因子として,リンパ節郭清数,低分子ヘパリンの使用,年齢が挙げられている。リンパ囊腫の予防に関しては,リンパ節郭清を施行する症例の選別と緻密なリンパ管の結紮・シーリングが重要である。症候性リンパ囊腫を認めた場合は,CTを用いて診断して超音波ガイド下ドレナージを施行する。今後,拡大リンパ節郭清の導入によって,症候性リンパ囊腫の発生頻度の上昇が懸念される。リンパ囊腫の予防および対策はますます重要な問題となるであろう。
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