交見室
前立腺肥大症をめぐって/TUR-P後の留置カテーテルフリーの試み
田島 惇
1
1東大分院泌尿器科
pp.84
発行日 1994年1月20日
Published Date 1994/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901110
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2nd International Consultation on Benign Prostatic Hyperplasia(以下国際BPH会議と略)は,1993年6月28日から30日までパリで開催された。第1回国際BPH会議が同じくパリで開催されてから.ちょうど2年が経過した。本会議はWHOの後援のもとに,米国のCockett氏(米国泌尿器科学会会長)を会長,阿曽佳郎東大名誉教授を副会長の一人,フランスのKhoury氏を事務局長として,欧米およびわが国の専門家を集め,前立腺肥大症(以下BPHと略)に関する諸問題を広く討議するために設けられたものである。
会議のテーマは多岐にわたり,テーマごとに,次に述べるように15の委員会が設けられた。2) BPHの疫学と自然史,1)BPHのもたらす経済的影響,3)前立腺成長の調節,4)閉塞と加齢の下部尿路に対する影響,5)臨床症状の評価,QOLと性の問題,6)閉塞の客観的評価,尿流動態,2)BPHと癌,8)診断のために何を実際行えばよいか,9) BPH臨床研究のクライテリア,10)手術とレーザー治療,11)他の薬物療法,12)BPHの内分泌療法,13)αブロッカー療法,14)物理的療法,温熱,バルーン,15)BPHの研究と教育の必要性の15委員会である。テーマを一覧して分かるように,BPHの基礎的問題から臨床上の問題,さらには社会経済的問題まで.BPHの全てを網羅している。
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