小さな工夫
TUR時における切除鏡下尿管カテーテル留置法
寺西 淳一
1
,
野口 和美
1
1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科
pp.165
発行日 2005年2月20日
Published Date 2005/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100187
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逆行性腎盂尿管造影や尿管尿の採取を目的とした尿管カテーテルの留置を,時としてTUR手術中に同時に行う場合がある。従来,われわれはこのような場合,切除鏡を抜去し,外来で行う尿管カテーテル留置と同様に,新たに22Frの膀胱鏡に入れ換えへーベルブリッジを使用して行っていた。しかし,径の大きな切除鏡の使用後であるため,尿道出血などにより灌流が不十分である膀胱鏡では,良好な視野が得られず尿管カテーテルの留置に難渋することがあった。
そこで膀胱鏡の入れ換えを行わず,切除鏡のまま尿管カテーテルの留置を試みたところ簡潔な方法で可能であったため今回報告する。
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