Japanese
English
手術手技
前立腺肥大症に対するTUR
TURP for BPH
伊藤 秦二
1
,
時実 昌泰
2
Shinji Ito
1
,
Masayasu Tokizane
2
1西宮市伊藤泌尿器外科
2兵庫医科大学泌尿器科学教室
2Department of Urology, Hyogo College of Medicine
pp.821-825
発行日 1978年9月20日
Published Date 1978/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202609
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緒言
わが国において本格的なTURが行なわれ始めてからすでに約20年が経過し,現在ではかなり一般的に行なわれるようになり,この手術法に対する評価もほぼ固まつてきたように思われる。いかなる手術法もその技術の巧拙が手術成績を大きく左右することはいうまでもないが,specialty inspecialtyといわれるTURにおいてはその点が特に顕著であり,TURに対する評価も術者の技術の巧拙によつて大きく影響されることを十分認識しなければならない。
満足なTURを行なうのになによりも大切なのは切除しようとする組織の種々相を的確に識別把握することである(第1図)。幸い現在ではtea-ching scopeにより先輩の術者から切除中つぶさに教示を受けることができる。しかし,teachingscopeの装着によつて生ずる術者への光量の半減と拘束感は術者に微妙な影響を与え,したがつて手術成績にも影響を及ぼす可能性のあることを認識すべきである。
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