増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋
進歩と新しい展開
制癌剤の選択と投与法のポイント
小磯 謙吉
1
1筑波大学臨床医学系泌尿器科
pp.59-63
発行日 1993年3月30日
Published Date 1993/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900842
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はじめに
抗癌剤の種類は現在まで数多く市場に出回っており,臨床的に用いることの出来るものは約70種類に及んでいる。このような抗癌剤は単剤または他の薬剤との併用(多剤併用療法)の形で用いられて,その成果は自他覚症状の改善のみならず延命成績の向上につながってきている。ある種の癌では治癒すら可能といった時代に入りつつある。
一方,これら制癌剤をうける癌の種類は数多くあり,必ずしもすべての癌に対して制癌剤が有効であるとはいえない。
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