Japanese
English
手術手技 新しい手術・1
インディアナパウチ
Indiana Pouch
岡田 裕作
1
,
荒井 陽一
2
,
吉田 修
2
Yusaku Okada
1
,
Yoichi Arai
2
,
Osamu Yoshida
2
1滋賀医科大学泌尿器科学教室
2京都大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Shiga University of Medical Science
2Department of Urology, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
手術手技
,
腸管利用尿路変更術
,
逆流防止術
Keyword:
手術手技
,
腸管利用尿路変更術
,
逆流防止術
pp.559-566
発行日 1992年7月20日
Published Date 1992/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900625
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Indiana pouchは,失禁防止機構にヒダ形成法,逆流防止に粘膜下トンネル法を用いた非失禁型尿路変向法(continent urinary reservoir;CUR)である1,2).パウチ形成は,盲腸・上行結腸のみを使う方法(Heineke-Mikulicz法:H-M法)と,小腸やS状結腸を介在させる方法(ileal or sig-moid patch)がある。基本的には回腸未端部,盲腸,上行結腸を用いたGilchrist3)法の流れを汲むものである.本法は,低圧系でコンプライアンスの良いパウチの形成,確実な失禁および逆流防止機構を有するなど,CURとしての基本条件をほぼ満足している.しかも,本法は異物を用いず,原理的にも比較的簡便な方法であり,われわれの施設では現在はCURの第一選択と考えている4,5).
一方,本法を原法通りのH-M法で行うとパウチの変形や尿失禁などを経験した.そのため.盲腸部の完全な脱管状化は必須である.三法のうち,小腸を介在させて球形に近いパウチを形成する方法がもっとも成績が良い.
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