画像診断
インディアナパウチ全体を占める結石症
蓮見 壽史
1
,
三賢 訓久
1
,
北見 一夫
1
1藤沢市民病院泌尿器科
キーワード:
インディアナパウチ
,
尿路結石
Keyword:
インディアナパウチ
,
尿路結石
pp.355-357
発行日 2003年4月20日
Published Date 2003/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100895
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患者 53歳,女性。
主訴 インディアナパウチ内結石。
家族歴・既往歴 特記すべきことなし。
現病歴 1990年9月25日他院にて膀胱癌に対し根治的膀胱全摘術,尿管皮膚瘻造設術施行。1995年10月4日,インディアナパウチ造設。1999年インディアナパウチ内結石が出現した。径3cm。その後巨大化したため,2002年3月18日当科に紹介された。
現症 胸部に異常を認めず,腹部に手術創およびパウチ輸出脚のストーマを認めた。
検査所見 血液検査上,異常は認めず。尿所見は沈渣にてRBC 10~19/hpf,WBC多数/hpf認めた。
画像所見 KUBでは最大8×6.5cmのものをはじめとして,インディアナパウチ内結石が多数認められた(図1)。経静脈的腎盂造影では水腎や通過障害は認められなかった(図2)。骨盤部CTでは最大8×6.5×6cmのほか,少なくとも8個以上のインディアナパウチ内結石を認めた(図3)。
経過 2002年4月16日,5月7日,8月6日,10月22日と4回,輸出脚を経由した内視鏡的結石破砕術を施行した(図4)。透視下にて0.035ラジオフォーカスガイドワイヤーを挿入しこれにアンプラッツダイレーターをかぶせていき,26Frのシース内へPNL用スコープを挿入した。破砕機器としてはリソクラストおよびホルミウムレーザーを併用した。4回の内視鏡的結石破砕術後のKUBでは残石のないことが確認された。結石分析結果はリン酸マグネシウムアンモニウム98%以上であった。
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