Japanese
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手術手技 難しい手術
腎盂尿管移行部狭窄術後の再狭窄
Reconstruction after Failured PUJ Correction
谷風 三郎
1
,
上岡 克彦
1
Saburo Tanikaze
1
,
Katsuhiko Ueoka
1
1兵庫県立こども病院小児泌尿器科
1Department of Pediatric Urolagy Kobe Chiedren Hospital
pp.203-207
発行日 1990年3月20日
Published Date 1990/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900036
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腎盂尿管移行部の狭窄に起因する水腎症に対する治療としては,余剰腎盂の一部を腎盂尿管移行部とともに切除し,新しく残余腎盂と尿管を再吻合するAnderson-Hynes法が一般的である。しかし,小児では通過が改善されると拡張した腎盂の自然縮小が予想以上に著しく,通常腎盂尿管移行部のみ切除し,腎盂尿管吻合が行われる1,2)。本術式はほぼ確立されており,その手術成績も優れているが,ときに,術後の吻合部通過不良の症例に遭遇する。この原因としては,1)新しく形成された腎盂尿管移行部の位置が不適当であるか,2)血行障害,感染,尿浸潤などで生じる瘢痕による再狭窄などが考えられる。これらの不成功例に対する再手術として1)に対しては新しく形成する腎盂尿管移行部の位置を腎盂の最も低い部分に再形成する必要があり,2)に対しては狭窄部分を十分に切除し,健常な部分での再吻合や瘢痕部分が広範囲であれば,腎杯尿管吻合など他の方法で再建する必要がある。また最近,腎盂尿管移行部狭窄に対する内視鏡的治療が試みられており,再狭窄症例もその重要な対象となろう。本稿では観血的再形成術にしぼり,その術式の詳細を紹介する。
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