特集 共有したい術式および手術経験:手術のポイントや工夫
腎盂尿管移行部狭窄の術後再々狭窄に対し結腸間置尿管再建を施行した1例
中島 秀明
1,2
,
古賀 寛之
1
,
碇 真雄
1
,
越智 崇徳
1
,
瀬尾 尚吾
1,2
,
山高 篤行
1
Hideaki Nakajima
1,2
,
Hiroyuki Koga
1
,
Mao Ikari
1
,
Takanori Ochi
1
,
Shogo Seo
1,2
,
Atsuyuki Yamataka
1
1順天堂大学医学部小児外科・小児泌尿生殖器外科
2順天堂大学医学部附属静岡病院小児外科
pp.308-313
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000392
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はじめに
腎盂尿管移行部狭窄(UPJO)に対する腎盂形成術後の再狭窄例は,治療に難渋することが少なくない。今回,UPJOの術後に再々狭窄を生じ,狭窄部切除後に腎盂尿管吻合を行うには腎盂と尿管との距離が長く吻合が不可能であったため,腎杯と尿管の間にtaperingを施した結腸を間置し良好な経過を得た症例を報告する。われわれが調べえた限りtaperingした結腸を尿管として間置する術式は初めての報告である。なお,本稿は第23回欧州小児外科学会学術集会で報告した。
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