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編集後記
近藤 幸尋
pp.172
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207131
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2021年もコロナで開けた年となりました.小職は昨年の第3波以来,日本医科大学付属病院のコロナ連絡会議の議長を拝命したために,より直接的に関わるようになりました.コロナは実に多分野が絡んでおり,単に感染制御室のコントロールでは効かないため,統制をとる目的で連絡会議が結成されました.診療科としては,救命救急センター・呼吸器内科・総合診療科・放射線科および薬剤科・臨床検査室・感染制御室と事務部からなります.そこで各々の解決すべき色々な問題点が出てきます.
まず,病院の施設すべてをコロナ患者用にすることはできません.例えばCTにしても,1台を救命救急センターや発熱外来の患者用にすることができますが,CT上でコロナ様の画像を認めた際には,次の患者にすぐに使用するわけにはいきません.いかに効率的にCT運用を図るかを話し合います.患者も重症例は救命救急センターには入りますが,そこのベッドをすべてコロナ用にはできません.また,中等症以下の一般病棟も一部をコロナ病棟に変えて運用しなければなりません.ここでは,重症患者と中等症患者の連携が必要になります.一般病棟は,呼吸器内科や総合診療科が管理することになりますが,コロナ患者の数が増えてくると,これらの診療科に丸投げすることはできません.
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