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特集 最近のトピックス2011 Clinical Dermatology 2011
4.皮膚疾患治療のポイント
分子標的治療薬による痤瘡様皮疹の治療
Treatment options for acneiform eruption associated with molecular-targeted drugs
松浦 浩徳
1
Hironori MATSUURA
1
1川崎医科大学皮膚科
1Department of Dermatology,Kawasaki Medical School,Kurashiki,Japan
キーワード:
分子標的治療薬
,
上皮成長因子受容体阻害剤
,
皮膚障害
,
痤瘡様皮疹
,
対処法
Keyword:
分子標的治療薬
,
上皮成長因子受容体阻害剤
,
皮膚障害
,
痤瘡様皮疹
,
対処法
pp.94-97
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102901
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要約 現在,世界的に悪性腫瘍に対する分子標的治療薬の開発が活発化している.また分子標的治療薬を使用した臨床治験も盛んに実施されており,バイオマーカーを基準とした集団の選択や標準的治療にこれを組み込むことでその有効性が証明されつつある.結果として本邦においても新しい分子標的治療薬が毎年のように承認される状況となっている.ほかの抗腫瘍剤と異なり分子標的治療薬では薬理作用に基づく特徴ある皮膚障害が高頻度に認められるが,これら皮膚障害に関する情報は既に蓄積が進んでいるため皮膚科医であれば診断に迷うことはないと思われる.一方で皮膚障害にどのように対処すべきかについては,コンセンサスを十分に得たガイドラインがないのが実情である.本稿では皮膚障害のうち,特に痤瘡様皮疹に関するこれまでの報告とその治療に関してまとめた.
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